沖縄で働きたい方、めんそ〜れ♬ *沖縄特化*転職支援コンサルタント・島田祐子のブログ

沖縄で働きたい方(特にキャリア系 UIターンに強いです)の転職支援に特化した人材紹介業を営んでいます。沖縄の転職市場、UIターン希望者向け情報、転職やキャリアにまつわるあれこれを綴っていきたいと思います。

沖縄移住の参考本(5)〜沖縄県民向け本土ガイド

今日ご紹介する本は、沖縄移住者向けのガイドではなく、沖縄県民向けに書かれた本土での生活ガイドです。裏を返せば、沖縄移住者の方々には、沖縄県人の考え方や意識が理解でき、沖縄でのちょっとした違和感解消のヒントがあるかもしれません。

 

沖縄出身の著者は、現在、沖縄と東京を拠点にPRコンサルティングブランディングを手掛ける会社を経営しており、いわばコミュニケーションのプロ。しかし、過去に東京生活に馴染めず、一度沖縄に撤退したという経験を持っています。31歳からの2度目の東京生活で、ようやく居心地よく生活できるようになったとのこと。本書では、沖縄出身者が県外で暮らすにあたっての心構えやコミュニケーションのコツを伝授しています。

 

以下、印象に残ったフレーズを書き出してみます。

 

第5のオキテ:旅行気分で行ってガッカリ 意外と地味な内地生活のリアル

 →沖縄移住者からもよく聞かれる言葉。改めて、旅行と生活のギャップに注意!

 

第6のオキテ:大切なのは適度な距離感。内地流コミュニケーションのあり方

 →沖縄あるある!初対面でも踏み込んだ質問をいきなり投げてくる沖縄人。本土では、距離感を少しずつ詰めていこうね、というメッセージ。

 →沖縄移住者も、これを知っておけば、初対面での唐突な(場合によっては不躾な)会話にびっくりしないかも。

 

第13のオキテ:自分のためではなく、人のため。雨傘を持っている方が良い理由

 →沖縄あるある!沖縄では、通り雨ですぐやむし、濡れても寒くないし、ということで傘を持たない方が多いですね。だから、本土で傘をささずにいると相手に気を遣わせてしまうという感覚がわからないのです。

 

第15のオキテ:内地の「律し合う文化」と、沖縄の「許し合う文化」

 →うまい表現だな、と思います。沖縄に馴染めない移住者、本土に馴染めない沖縄出身者の場合、この文化の違いを意識できていないからかも。

 

そして、本書のあちこちに出てくる「異文化コミュニケーション」を連想させる表現。

「『外国と同じで文化が違うんだな』と考えて乗り切りましょう」(p.51)

「内地で暮らす時は、相手の文化に敬意を払い、合わせる努力をすると良いでしょう」(p.102)

「海外旅行の感覚で、新生活の情報収集を」(p.121)

実はこれ、本土企業の沖縄支社長が新規の進出企業へのアドバイスとしてよく口にされている言葉なのです。「沖縄は、同じ日本語を話すけど、文化的には海外進出くらいの心構えで物事に当たれば問題ない」。私自身が沖縄県庁で企業誘致を担当していた頃、何度このフレーズを耳にしたことか!

 

内容はコンパクトであっという間に読めてしまう分量なので、率直に言うと税込1620円のお値段はちょっとお高い気がしますが、私は面白く読めました。ちなみに、本書は沖縄県産本*1で、沖縄県内の書店であれば「沖縄本(郷土本)」コーナーに並んでいると思います。また、新年度が近づくと、進学や就職のため県外に出る人が増えるため、店頭の目立つところに並べられているかもしれません。今年夏に那覇市内の書店に立ち寄った時は、目立つ場所に平置きで山積みにされていました。

 

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*1:沖縄県内で発行され、そのほとんどが沖縄県内で読まれる本

沖縄移住希望の保育士さんに朗報!〜浦添市が支度金等を支給

昨日投稿した記事「沖縄は待機児童が多いことにご注意」 では、那覇市が待機児童を減らすために施策を継続していることを書きました。

そして、今日は那覇市の隣に位置する浦添市の事業を紹介します。

なんと!今!!

沖縄県外から浦添市に移住し、市立保育所で3年間保育士として勤務できる方を10名、大募集!

応募期間は2017年12月13日(水)〜2018年1月12日(金)

面接のための沖縄までの補助あり(交通費2万円)。

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以下、説明です。 

事業の概要と背景については、2017年12月18日付の沖縄タイムスの記事「沖縄県外から転入の保育士に支度金 浦添市が支給、私立保育所で採用 待機児童解消目指す」をご参照。浦添市は来年度、沖縄県外から市内に転入・就職する保育士に対し、支度金や家賃補助を支給する事業を始めます。新たに保育士10人を確保、市立保育所に臨時職員として採用し、待機児童の解消を目指すそうです(支給は3年間)。というのも、浦添市保育所では、保育士不足のため、定員380人のところ、今年9月1日現在で350人しか受け入れられず、定員割れの状況。一方、市の待機児童は236人(4月1日現在)に上り、保育士の確保による待機児童対策が急務となっているため。

内容は、

  1. 支度金として初年度50万円、次年度以降年25万円
  2. 3年にわたり月額6万円を家賃補助
  3. 給料日当9千円(最大1万円)を用意

つまり、1人当たり初年度で最大386万円、3年間で計1108万円を支給するそうです。募集人数は10人程度。

 

3年限定で沖縄で働いてみたい保育士の方には良いかもしれません。ただ、現実的に考えた場合、気になる点、考えておくべきポイントを挙げてみました。

・通勤手段(住まいの場所)

 →徒歩またはバス?自転車は暑いかも。自動車は維持費がかかる。市役所の担当職員にも相談できますね。

・3年後にどうするか?(支度金や家賃補助の支給期間は3年だけ)

 →沖縄に引き続き住みたい場合は、新たな職場を探す必要あり。

 →今回募集求人の給与をざっくり計算してみると、日当9,000円の場合、22日/月で計算して月額198,000円。12ヶ月で年収237万6000円(保育士としての経験年数により、日当は最大1万円)。数字はいずれも額面なので、社会保険や税金を引くと手取りは減ります。支度金や家賃補助が別途あるのは、待遇としては恵まれている方だと思います。

 →新たな職場を探すとした場合、沖縄の保育士(求人票)の給与相場は月額15万〜19万が中心。中堅以上で20万円以上もありますが、数はぐっと少なくなります。

 【ご参考】ハローワークインターネットサービス>求人情報検索

 

検討のうえ、応募をしてみようという方は、浦添市のサイトにアクセスしてみて。応募締め切りは来年1月12日(消印有効)ですが、お正月を挟むとあっという間なので、早めにご準備を!

【保育士OKINAWAステイ計画】太陽のまち浦添で保育士として働いてみませんか? | 浦添市

 

 

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沖縄は待機児童が多いことにご注意

沖縄へのUIターン希望される方の中には、お子さんを保育園に通わせることをお考えの方もいらっしゃいます。ちょうど今月は、那覇市で来年度(平成30年4月)の認可保育園入園の申し込みを受け付けており(申込締切は2018/1/12)*1、最近、移住希望の方との話題にも出たことから、今日は沖縄県内の待機児童の状況について書いてみます。

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すでに新聞記事等で見たことがある方もいるかもしれませんが、人口当たりの子供の数が多い上に、共働きやひとり親世帯の割合が高い沖縄では、待機児童数も全国でワーストクラスの事態が続いています。たとえば、2017/5/17付の琉球新報記事では、4月速報値として沖縄県内待機児童数が2253人と報じています。また、厚生労働省が2017/9/1付で発表した「『保育所等関連状況取りまとめ(平成29年4月1日)』を公表します」によると、自治体別待機児童数で100人以上の待機児童を抱えるワースト64自治体の中に沖縄市(440人)が全国8位、うるま市(333人)14位、浦添市(236人)24位、那覇市(200人)33位、南風原町(150人)42位、宜野湾市(140人)48位、中城村(107人)59位、の沖縄県内7自治体がランクインしているのが実情です。

とはいえ、那覇市は2016/4/1時点での待機児童数は559人で全国ワースト3位だったことから考えると、待機児童数が300人減ったことは激減と言えるでしょう。また、県全体でも見ても、昨年度よりは283人減少しているので、国、県、自治体レベルで待機児童解消に向けた各種施策の継続を願うところです。(私自身も、待機児童を抱えながら仕事をしていた経験があるので、必要性を身にしみて感じます!)

 

さて、ここでは、移住希望の多い那覇市での保育園情報探しについて有用なサイトをご紹介します。


「ナハノホイク」は、那覇市内の保育施設の場所や連絡先のほか、保育料のシミュレーション、受け入れ年齢、施設条件や「那覇市認可外保育施設指導監督基準」を満たしているかどうかで検索をして希望する施設を探すことができます。

ちなみに、那覇市による保育園関連情報は、那覇市こどもみらい課のページからたどれます。那覇市の公立保育所、認可保育園等の空き状況については「那覇市の保育所、こども園等の空き状況」から確認ができます。また、今年度末まで引き続き保育所の解説や定員増を目指すとしていますので(那覇市「子ども・子育て支援事業計画概要版」)、来年度はさらに待機児童が減ることを期待したいものです。

 

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*1:自治体ごとに受付期間は異なります。例えば、うるま市は10月、沖縄市は11月が受付期間でした。市町村により、申込期間は異なりますので、早めに調べておきましょう!

お勧めしたい転職相談Q&Aサイト

転職を考えている方の中には、転職前段階の情報収集をしたいとか、まずはキャリア相談をしたいという方もいるでしょう。

私のところにも、「移住転職相談」でお問い合わせをいただいたものの、詳しくお話を伺ってみると、沖縄移住よりも先にキャリアの方向性を考えたほうがよさそう(=沖縄移住の必然性がなく、どうしても今、移住を実現したい、というわけでもない)という若い方が時々見えます。

その場合、もちろん、私も全般的なご相談には乗りますが、状況によっては、転職・キャリア相談に特化したQ&Aサイト「Callingood(コーリングッド)」をお勧めすることがあります。

 

 このサイトでは、直接面談に出向く事なく、インターネット・スマホ上から、ご自身は匿名のまま、気軽にプロの転職エージェントに転職・キャリア相談が可能です。過去の他の転職者のキャリア相談・Q&Aを閲覧し、参考にすることができるため、なかなか他人には相談できない転職・キャリアの悩みを解決できます。 また、Q&Aの回答の質や、転職エージェントの詳細なプロフィールを参考に、直接、個別の転職相談・面談の申し込みを依頼する事も可能です。

登録エージェントは首都圏が大半ですが、地方のエージェントも登録しており、私も沖縄に強いエージェントとしてご質問に回答をしています。また、特定地域に限定せず職種や業界ごとのキャリア相談や、具体的な社名を挙げた上で、求められるスキルセットや社風についてのQ&Aもありますので、具体的な求人応募の前段階で情報収集をされている方にも、参考になると思います。ちなみに、質問者の年齢層は20代〜30代が中心となっています。

このQ&Aサイトを運営する末永さん自身も、東京都内で人材紹介会社を経営されています。人材紹介業界に身を置く中で、転職者の「(求人紹介を受ける前に)まずはキャリア相談をしたい」、「登録した会社からは(ミスマッチ含む)大量の求人を紹介されるだけ」という悩みと、人材紹介業界の構造からくる課題を解決したいという強い想いで、サービスを立ち上げています。Q&Aに回答するエージェントは、一定の審査基準をクリアし、かつ末永さんをはじめとする運営会社のエージェントと対面または電話での面談を経て登録されているので、ある程度の質が担保されている点が安心です。

転職相談にご興味がある方は、アクセスしてみてはいかがでしょうか。

 

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沖縄UIターン希望の理由〜現実逃避ではありませんか?

今回の記事は、テーマとして取り上げるか、どこまで率直に書くか、とても悩みました。沖縄移住の夢を壊してしまうかもしれない、内容にドキッとする方もいるかもしれない。ですが、「こじらせ移住転職」事例で見られることが多いように感じ、あえて取り上げてみました。求人企業側のニーズも汲み取った立場での意見も含み、辛口になっています。ですが、後悔のない移住転職の実現をお手伝いしたいという想いが強いからこそ、考えるきっかけとしていただきたいのです。

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沖縄でも、他の地方でも、仕事に求められるものは全国(世界)共通です。すなわち、きちんと仕事をこなす姿勢があること。そして、そのためには体調と精神状態の管理もきちんと行うこと。スキル面での応募要件(求める専門性の深さなど)は異なるかもしれません。ですが、マインドと健康管理の重要性は共通です。当たり前の事ですね。

 

沖縄に特化して転職支援をしていると、以下のような方に出会うことがあります。(辛口コメント含みますが、ご容赦ください)

  1. 都会生活に疲れ果て、現実逃避(「沖縄=のんびり」のイメージ)で転職相談
  2. 都会での転職活動では、希望条件とスキルにギャップがあるため行き詰まり、沖縄なら自分の(高くない)スキルでも希望条件を満たせると思っている(一種の現実逃避と考えられます)

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まずは1.について。オフタイムにのんびりは、もちろん可能です。どこに住んでも、自宅から最寄りの海まで車で30分以上かかることはないでしょうから、海でぼーっと過ごす事も日常的にできるでしょう。しかし、就職をすると決めているなら、オンのときはきちんと仕事ができる体調・精神状態でしょうか?ただでさえも、転職活動にはエネルギーが必要です。書類選考が通過しても、求人企業との面接には、ご自身本来のポジティブな姿勢で臨めるでしょうか?転職が決まれば、新しい職場にも順応していかなければなりません。さらに、転居を伴うのであれば、新しい生活環境や人間関係にも慣れる必要があります。現実逃避でのんびりしたいと思うような精神状態が続くようなら、入社までたどり着けても、後々、ご本人と入社先企業の双方にとって不幸な結果となるかもしれません。まずは、仕事にきちんと向き合える体調・精神状態にあるかを確認しましょう。疲れているなら、少し休んでから動いてもいいのでは?

 

次に2.について。特に40代以降の年齢層で、こういう方に出会うことがあります。大都市圏で希望年収レンジの求人に応募しても書類選考が通過せず、地方の求人にも目を向け始めた方。年齢を重ねると転職が難しくなる傾向は事実としてありますので、環境が許す限り、地方などに目を向けることは大いに賛成です。しかし、スキルとしては古い(あるいは低い)ままで、その自覚もなく、求める待遇は「古き良き年功序列制度時代の大手・中堅企業並み」という方に出会ったりします。インターネットの登場で世の中のフラット化が進んでいる現在、大都市圏と沖縄とで「新しい技術やスキル」を取り入れることに昔ほど大きなタイムラグはありません*1*2。大都市圏で「低い」と評価されたスキルは、残念ながら沖縄でも、同様の評価をされてしまいます。自分の仕事スキルを客観的にとらえて自己研鑽を続けることも、仕事に向き合う大切なマインドに含まれていると思います(自戒も込めて書いておきます)。

なお、特定業界・職種では広く普及している(=「特別に高い」スキルではないと認識される)手法や技術を、あまり普及していない別の業界・職種に持ち込み、転職先の会社に貢献する。結果的に、良い待遇を引き寄せる、といったことはあると思います。このようなチャンスがあれば、挑戦を検討するのもよいと思います。

 

以上は、きっと沖縄へのUIターン転職だけにとどまらず、転職全般についても言えることだと思います。ぜひ普段から意識しておいてほしい事柄です。

 

【補足】ここでいう「転職」には、プチ移住でのアルバイト等は含みません。 

 

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*1:もちろん、企業トップの判断や体質によって、取り入れるタイミングが早い、遅いの違いはありますが、「沖縄だから」ということが本質的な理由とはなっていません

*2:ちなみに、私が子供の頃は、本土ではとっくに売れなくなった歌手が沖縄で「東京で大人気の歌手」としてコンサートを開いていたりしました。インターネットがなかった時代の、情報伝達スピードの遅さからくるタイムラグですね。

沖縄のゆる〜い話(おバカ本の紹介)

今日はゆるい話。どうでもいい話です。

 

先日、ダイヤモンドオンラインでこんな記事をみつけました。

記事によると、毎年行われる「国民生活基礎調査」(厚生労働省)は、3年ごとに通常年の5倍多いサンプルによる大規模調査を行っていて、都道府県別のデータを得ているそうです。この中で、「こころの状態」として、「絶望的に感じましたか」「自分は価値のない人間だと感じましたか」といったような、精神的に問題があるかを尋ねる六つの質問が出されるそう。記事では、精神的な問題が少ないほど「心が平安、健全=のんき」ととらえ、「県民のんき度ランキング」を発表しています。そして、沖縄県は4年次連続(2007年、2010年、2013年、2016年)で全国トップとのこと(笑)。ちなみに今回発表の2位は宮崎県、3位は鹿児島県で、全体的に南は上位、北は下位に位置する傾向があるようです。

 

この「ゆるさ」とか「のんき度」というのは、発揮される状況や環境によっては頭を抱えたくなりますが、これがなくなると沖縄らしさがなくなってしまうような気も、個人的にはしています。というわけで、「ゆるさ」つながりで、私の好きな本を2冊ご紹介。 

カベルナリア吉田の沖縄バカ一代

カベルナリア吉田の沖縄バカ一代

 
カベルナリア吉田の沖縄バカ一代2

カベルナリア吉田の沖縄バカ一代2

 

 

作者のカベルナリア吉田さんは 、沖縄や島めぐりをメインフィールドとした紀行ライター。結構いい本を出していて、私の周りにもファンは多いのですが、これら2冊は変な(おバカな)本。好き嫌いがはっきり分かれると思います。カベルナリアさんが18年間にわたって沖縄で撮りためた珍看板・珍店名・珍標語・珍メニュー、珍観光名所のオンパレード。それにまつわる変な体験談も語られています。

 

私自身は、この文化で育っているので(?)、「あ〜、あるよね〜」って納得しながらも、東京生活が長くなってくると「確かに笑える〜」って楽しく読めました。いくつかこの記事でも取りあげようかと思ったけど、部分的に取り出しても面白さは半減どころか全然伝わらないので、やめておきます。

 

でも、最近は沖縄の再開発がどんどん進んでおり、この濃さが薄くなってきているように感じます。そのうち、これらの珍看板や珍標語が見られらなくなるかも。と思うと、ちょっと寂しいような気持ちにもなります。

 

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UIターン希望者が考えるべき転職の障害3つ

少し前から、既婚男性が転職や独立などに際しての"障害"の一つとして、妻の反対にあう「嫁ブロック」なる言葉を一般的にも耳にするようになりました。この「嫁ブロック」は、特に転居を伴わなくても、大手から中小への転職などのケースではよく見られるようです。今日は、特にUIターン希望者で見られる、転職を実行に移す障害3つを挙げてみます。

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1.既婚者の場合の「嫁ブロック」

私は転職者との初回面談では、必ずご家族構成と沖縄移住に賛成しているかどうかをお聞きします。転職だけでも大変なのに、移住となると新しい生活環境にも慣れなければなりません。お子様がいらっしゃると、ご両親は教育環境のことも気になるでしょう。妻がもともと沖縄出身で、県外出身の夫(=うちなーむーく)を沖縄に連れ帰るパターンは、もちろん妻の方が積極的なので、就職先が無事に決まると喜ばれます。ですが、転職者ご本人が妻(あるいは夫)と話し合わないまま、あるいは「沖縄に住めたらいいよね〜」くらいの軽いノリでしかご夫婦で話さないまま、沖縄の求人に応募した、という方にもごくたまにですが、お会いします。

私がそのようなケースに出会うと、まずはきちんとご夫婦で確認をしてから話を進めましょう、とお伝えしています。ところが、企業の人事の方から、直接応募の候補者に内定を出した後、ご家族の反対を理由に辞退をされた、という話を聞くこともあります。転職者本人からすると、ご家族との話し合いを曖昧にしたまま、面接に呼ばれたからとりあえず受けてみる、ということがあるのかもしれません。また、面接の場で「実は家族の同意をきちんと取っていない」と打ち明けることができないのかもしれません。ですが、それは求人企業にとっても、転職者にとっても、時間と労力の無駄になってしまいます。当たり前のことですが、まずはご家族の同意をきちんと得るところから始めましょう。

 

2.現職を退職するタイミング

これも、たまに見かけるケースです。特に大都市圏から沖縄への転職は、職種も年収レンジも選択肢がかなり少なくなります。そこで、なかなか応募したいと思える案件に出会えない方が「良さそうな案件」に出会った時、ついつい勢いで応募する、ということはあると思います。ですが、詳しくお話を聞いていくうちに、「現職を今、辞めるのは難しいよね?」というようなケースが紛れ込んでいる場合があります。話しているうちに、ご本人がハッと気づき、後ろ髪を引かれる思いをしながら、ひとまずそのタイミングでの応募は見送る決断をされたりします。私から見ても、ぜひ推薦したい方なのに残念、と思うこともありますが、タイミングもご縁ですね。。。とはいえ、移住転職を考え始めたら、早めに情報収集をすれば、色々と計画が立てやすくなると思います。また、人材紹介会社であれば、応募前に求人企業に対してざっくばらんに入社時期についての確認・相談ができる場合もあると思います。

 

3.ご本人の心の準備ができていなかった(!)

これ、想像以上に意外とあります。上述の(1)や(2)とも関係があります。ご本人は「いつか沖縄に住みたいな〜」と思いつつ、半分は「どうせ実現しないだろう」と思っている。だけど、試しに求人検索してみたら、良さそうな案件を発見!気づいたら応募してた。。。みたいなパターンです。そして、ハッと我に帰ったら、妻(夫)と自分の願望をきちんと共有していなかった、住宅ローンが完済していない、持ち家を売ってローン返済しようにも時間が足りない(持ち家の価格が下がりすぎて売却してもローン返済できない)、現職での自分の仕事を引き継げる環境になっていない(経理は自分一人だけみたいなケースとか)、等々。ご本人は、漠然と「2〜3年後に移住できたらいいな〜」と思って求人検索をし、応募したい案件を見つけてしまった途端に「2〜3年後だと年齢がネックで転職できないのでは?タイミングは今では?」と焦って応募ボタンを押してしまうようなのです。移住転職を実現させたいのであれば、やはり普段から少しずつ環境を整えるなどの準備が必要だと思います。

 

以上、私が見聞きした中でのお話ですが、漠然と沖縄へのUIターンをお考えの方は、ぜひご参考になさってください。