沖縄UIターン希望の理由〜現実逃避ではありませんか?
今回の記事は、テーマとして取り上げるか、どこまで率直に書くか、とても悩みました。沖縄移住の夢を壊してしまうかもしれない、内容にドキッとする方もいるかもしれない。ですが、「こじらせ移住転職」事例で見られることが多いように感じ、あえて取り上げてみました。求人企業側のニーズも汲み取った立場での意見も含み、辛口になっています。ですが、後悔のない移住転職の実現をお手伝いしたいという想いが強いからこそ、考えるきっかけとしていただきたいのです。
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沖縄でも、他の地方でも、仕事に求められるものは全国(世界)共通です。すなわち、きちんと仕事をこなす姿勢があること。そして、そのためには体調と精神状態の管理もきちんと行うこと。スキル面での応募要件(求める専門性の深さなど)は異なるかもしれません。ですが、マインドと健康管理の重要性は共通です。当たり前の事ですね。
沖縄に特化して転職支援をしていると、以下のような方に出会うことがあります。(辛口コメント含みますが、ご容赦ください)
- 都会生活に疲れ果て、現実逃避(「沖縄=のんびり」のイメージ)で転職相談
- 都会での転職活動では、希望条件とスキルにギャップがあるため行き詰まり、沖縄なら自分の(高くない)スキルでも希望条件を満たせると思っている(一種の現実逃避と考えられます)
まずは1.について。オフタイムにのんびりは、もちろん可能です。どこに住んでも、自宅から最寄りの海まで車で30分以上かかることはないでしょうから、海でぼーっと過ごす事も日常的にできるでしょう。しかし、就職をすると決めているなら、オンのときはきちんと仕事ができる体調・精神状態でしょうか?ただでさえも、転職活動にはエネルギーが必要です。書類選考が通過しても、求人企業との面接には、ご自身本来のポジティブな姿勢で臨めるでしょうか?転職が決まれば、新しい職場にも順応していかなければなりません。さらに、転居を伴うのであれば、新しい生活環境や人間関係にも慣れる必要があります。現実逃避でのんびりしたいと思うような精神状態が続くようなら、入社までたどり着けても、後々、ご本人と入社先企業の双方にとって不幸な結果となるかもしれません。まずは、仕事にきちんと向き合える体調・精神状態にあるかを確認しましょう。疲れているなら、少し休んでから動いてもいいのでは?
次に2.について。特に40代以降の年齢層で、こういう方に出会うことがあります。大都市圏で希望年収レンジの求人に応募しても書類選考が通過せず、地方の求人にも目を向け始めた方。年齢を重ねると転職が難しくなる傾向は事実としてありますので、環境が許す限り、地方などに目を向けることは大いに賛成です。しかし、スキルとしては古い(あるいは低い)ままで、その自覚もなく、求める待遇は「古き良き年功序列制度時代の大手・中堅企業並み」という方に出会ったりします。インターネットの登場で世の中のフラット化が進んでいる現在、大都市圏と沖縄とで「新しい技術やスキル」を取り入れることに昔ほど大きなタイムラグはありません*1*2。大都市圏で「低い」と評価されたスキルは、残念ながら沖縄でも、同様の評価をされてしまいます。自分の仕事スキルを客観的にとらえて自己研鑽を続けることも、仕事に向き合う大切なマインドに含まれていると思います(自戒も込めて書いておきます)。
なお、特定業界・職種では広く普及している(=「特別に高い」スキルではないと認識される)手法や技術を、あまり普及していない別の業界・職種に持ち込み、転職先の会社に貢献する。結果的に、良い待遇を引き寄せる、といったことはあると思います。このようなチャンスがあれば、挑戦を検討するのもよいと思います。
以上は、きっと沖縄へのUIターン転職だけにとどまらず、転職全般についても言えることだと思います。ぜひ普段から意識しておいてほしい事柄です。
【補足】ここでいう「転職」には、プチ移住でのアルバイト等は含みません。
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