沖縄で働きたい方、めんそ〜れ♬ *沖縄特化*転職支援コンサルタント・島田祐子のブログ

沖縄で働きたい方(特にキャリア系 UIターンに強いです)の転職支援に特化した人材紹介業を営んでいます。沖縄の転職市場、UIターン希望者向け情報、転職やキャリアにまつわるあれこれを綴っていきたいと思います。

沖縄特化で転職支援を始めた理由(長文です)

今月は、初対面の方にご挨拶をする機会が多くあります。自己紹介の中で、事業内容(沖縄県内で人材を必要とする企業と沖縄で働きたい個人とのマッチング=人材紹介事業)を説明しますが、その度に、自分がなぜ会社を設立してまでこの活動をしているのか、原点を思い出します。決して「商売がしたい、儲けたい」から始めたわけではありません(笑)自分なりに必要性と使命を感じて始めたのです。

  ※語弊を恐れずに言うなら、首都圏の外資系企業相手の人材紹介の方がよほど儲かります(笑)

  ※「沖縄県外在住で沖縄勤務希望者」までピンポイントで探し当てるのは難しく、手間もかかります。

私は2009年度〜2012年度に沖縄県庁の東京事務所でIT企業誘致を担当していました。それまでは「沖縄=出身地」というくらいで、沖縄に対して特別な思い入れも、仕事上の接点もなく過ごしていたのですが、「沖縄の土地勘があり、IT業界経験者」ということから声をかけていただいたのです。

「企業誘致により雇用を創出し、地域を活性化する」という意義は、もちろん、頭では理解していました。しかし、入職し、それまでの企業誘致の経緯を知り、県庁の方々と行動を共にすることで、見えてくることがたくさんありました。沖縄県の場合、簡単にいうと、

「大都市圏から遠く離れており、物流コストや産業集積の観点から製造業誘致は難しい」*1

 → 通信コストを抑えられればコールセンターやIT関連産業の誘致は有望!

 → 産業が少ないために高止まりしている失業率を下げられる!

 → お金が循環して地元の経済も活性化、沖縄も今より豊かになれる!

という理屈です。なので、当初は企業誘致活動自体に、大きな意義を見出していました。

そして、実際に誘致活動をしていくと、沖縄進出を決めた企業が口にする最大の理由は、「日本一若年人口率が高く、未経験であっても育てがいがある」、「沖縄県や市町村が用意した未経験者向けの人材育成事業が豊富」というものでした。

  ※2009年当時は「日本一安い人件費」も、大きな理由の一つではありましたが...

とはいえ、企業が沖縄に立地して事業が軌道に乗ると、やがて「経験者(=即戦力)がほしい」とか「マネジメントできる人が欲しい」という相談が寄せられます。

当然ながら、沖縄へ誘致をした者の責任として、現地で有効と思われる採用手段の情報を色々とご提供しました。

採用コストの低い順に

 ・ハローワークや行政が運営しているサービスや求人サイト、求人イベント等。

   ↓

 ・地元の求人誌(フリーペーパー)や求人サイト。

   ↓

 ・地元の人材派遣会社や人材紹介会社、など。

  (全国展開の大手求人サイト等はすでにご利用中のケースも多かった)

ですが、狭い沖縄県内の転職市場においては、「即戦力」と呼べる人材はゴロゴロいません。ここ数年で急速に増加したIT企業等からの人材需要に供給が追いついていないのです(注:「即戦力」とは、必ずしもIT系職種に限らず、バックオフィスや管理職も含みます)。

一方で、特に2011年3月の東日本大震災以降、中高の同級生や知人などから「Uターン(移住)をしたいけど、沖縄で自分のキャリアを活かせる場所があるか?」と相談を受けることが増えていました。「大手求人サイトには(自分に合いそうな)求人の掲載がない」、「大手人材紹介会社に相談をしても、沖縄のことをよく知らない」と言うのです。そこで、やはりハローワークや地元求人誌等をチェックすることを提案しましたが、給与水準や企業文化の違いなど、納得して転職するかどうかの最終決断をするには、県内と県外の事情を知る人物からの『解説』が必要と思われる事態がたびたび発生しました。

そういう経緯から、沖縄県庁在職時より、私の個人的なネットワークの中でマッチしそうな方と企業がいれば、両者を引き合わせるということを始めました。

その後、県庁の仕事は有期契約の嘱託職員だったことから、2012年度を最後に退職。プライベートでは出産と育児があり、1年ほどは完全に家庭にこもっていましたが、県庁時代の知人から引き続き個人的に連絡や相談を受けるうちに、「沖縄に特化した人材マッチングは自分のやるべきことではないか?」という想いがムクムクと湧いてきました。そして、やるのであれば、きちんとビジネスとして成り立たせ、末長く、安心して相談できる相手になろう!という決意のもと、2013年11月に起業し、2014年3月に有料職業紹介事業を開始しました。

 

ここまでですっかり長くなったので、転職支援をするに当たっての私のスタンスを、次の記事では書いていきたいと思います。

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◎沖縄へのUIターン転職にご興味のある方は、こちらまで!

 沖縄UIターン大募集ページ(合同会社ベネサーラ)

 *「沖縄で働きたい方」の転職支援をしています。県内在住でも、もちろん大丈夫!

 

*1:ちなみに現在は、ANAカーゴの「沖縄貨物ハブ」構想実現により、一部の製造業誘致は進んでいます。